子どもの頃から、何度も砂漠の夢を見ているというAさん。
なぜ同じ夢を見るのか・・・?
それがとても不思議で、知りたい気持ちが強くなったそうです。
時代は、800年代のエジプト。
砂漠を歩く男性がいます。
その男性は、愛する家族の待つ家へと帰るところです。
男性には、妻と、子ども二人がいて、とても幸せに過ごしています。
まだ男性が結婚する前のこと・・・
男性は一人砂漠で、夜明けが来るのを待っています。
やがて夜明けとなり、それはキラキラと とても綺麗な景色です。
「この景色を、愛する人に見せたい」
男性は、心の中でそう思いました。
”愛する人”というのは、男性の奥さんとなる人です。
男性は愛する人と結婚し、子どもが生まれ、
とても幸せな毎日を送ります。
ですが男性は、研究のために出向いた先の岩場から落ち、
不幸にも亡くなってしまいます。
自分の不注意から起きた事故を、男性はとても悔やみます。
家族との幸せな生活に戻れなくなってしまいましたが、
「自分の人生はとても幸せだった。 その記憶をずっと残しておきたい。
何度生まれ変わっても、いつまでもずっと・・・」
そう願ったのです。
夢の理由や意味が分かり、男性の気持ちを知って、
Aさんは泣いていました。
いつか必ずその地へ行くと男性に伝えると、
男性はとても喜び、幸せの笑顔を浮かべていました。
その男性というのは、Aさんの前世の姿です。
強い思いは、何度生まれ変わっても
生き続けるのでしょうね。